核爆弾投下の脅威

富春館での個展は続いているのですが2日間の在廊を終えましたので、
せっかくだから、1日だけ時間をとって九州を車で旅しました。

まずは大分から、夜通し一般道を走って長崎へ。
九州に来たら是非行ってみたいところがありました。
長崎の平和公園です。
昨年の夏に広島には行ったので、これでやっと念願がかないました。

朝焼けの平和公園です。
右手は原爆の脅威を示し、左手は平和への願いを示しています。
原爆の恐怖を実体験とした人々の絶望、葛藤、希望などを受け止めるように
この銅像は揺るぎなく存在していました。
朝から、平和を愛する人達がこの像の前に立ち、
向かい合って平和を願っています。

近くにある原爆資料館が8時30分に開館

長崎に投下された原子爆弾の実物大の模型です。

資料館の中には被害の凄まじさが分かる資料がいっぱい。
当時の惨状が詳細に展示されています。

1945年8月9日11時2分
500メートル上空で原子爆弾が炸裂。
もう一つの太陽によって
地上は9000度にまでになったそうです。
死者73884人

爆弾が投下された地点に立って空を見上げ
人間の業、平和の尊さを実感しました。

世界の国々では今でも核実験が繰り返されています。
大国では戦争の脅威を防ぐという理由から
何故か核爆弾が配備されてしまいます。

「核兵器では絶対に平和は作れない」
広島、長崎はそれを物語っています。

広島、長崎にぜひ行ってみてください。

そして、僕は平和のために何が出来るのだろう?

まずは腹ごしらえ!長崎に来たらやっぱり、これも!
「長崎チャンポン」う、うまい!!

有田焼の産地には、佐賀県立九州陶磁文化館があります。
九州での陶磁、その歴史が分かりやすく展示されています。
この中にある柴田コレクションは超ヤバいです。
うつわ好きには一押しです。

1日はあっという間でした。特に地形を見て走るのを楽しみにしている僕は
一般道をひたすらですから1週間は必要です。
今度は阿蘇の方も行ってみたいなあ。

大分の味覚

大分にはおいしいものがいっぱいだ。

魚好きな僕としては黙ってられません。皆さんついてきてください。
まず右から

九州では「アラ」と言われているが、「クエ」

「最初アラ食べた事がありますか?」と言われて
我が家ではいつも鮭のアラを食べているので「結構食べています」
と返答したところ、全く違ったものが出てきました。結構な弾力のある身

そして「太刀魚」(タチウオ)

太刀魚を刺身で食べたのは生まれて初めて。
他界した僕の叔父が小田原で寿司を握っていたのですが、
新鮮な相模湾の太刀魚でも刺身にはしませんでしたね。びっくりしました。
でも、やっぱり焼いた方が好きかも。
板前さんにリクエストしたところ、さっとひと炙り。
レアに仕上げた太刀魚は絶品!

これぞ、大分の味覚!「関サバ/関アジ」

太刀魚もそうですが、一般的にサバも生で食べる事はありません。
これは食中毒になってしまいやすいからです。だから、酢でしめますよね。
北海道では一旦冷凍して寄生虫を死滅させる「ルイベ」なんかもあります。
う、うま過ぎ~。身がプリプリ!これぞ大分に来た甲斐があったと納得の味。

この白身はまさか、、、フグ!!

しかもトラフグ。フグを最初に食べた時、その味は魚の味の概念を覆すものでした。
このフグの刺身も期待以上でした。また、フグのキモも頂きました。
トラフグの肝って毒じゃない?聞いてビックリ!!
でもこの大分のトラフグの肝は食べれるんです。
濃厚でこれにフグの身を絡めて食べる。贅沢ですなー

これは大分の郷土料理「だんご汁」です。
締めの一杯はこれだそうです。
でも「だんご」が無いですよね。
なんでもだんごの状態から両手で広げてビローンと延ばして入れるからだそうです。
このお店では醤油仕立てでしたが、一般的には味噌仕立てだそうです。
歯ごたえのある麺がおいしかった~

素材の味を最大限に生かすように刺身に隠し包丁を入れるなど、
素晴らしい腕を持つ板前の吉武さんのお店はこちらです。
是非大分に行った時には立ち寄ってみてください。
(とってもリーズナブルです)

「よしたけ」
大分市都町3-6-9日経ビル1F 097-536-6388

歴史とうつわ

大分に着きました。北海道はまだまだ冬ですが、、、
大分では梅が奇麗に咲き始めています。

今回個展でお世話になる富春館です。

何でもオーナーの帆足家は15代に渡って続いているお家柄で
1863年(慶応元年)に現在の地にお屋敷を構えたとの事。
武家屋敷の特徴をもっており、いくつかの建物で構成されています。
結構格の高いお家柄なのでしょう。

屋敷には大きな酒蔵がありました。以前は醸造を家業としていたとの事です。
現在は歴史的建造物の指定を受けて改修保存されて、
見学が出来るようになっていました。

門を入ってしばらく奥に進むと、

以前は上客しか通さなかったという客間の建物があります。
そこが、春富館のギャラリーとなっているところです。

素晴らしい庭園に囲まれています。

今回はこの建物の大広間でうつわを展示販売します。

並べて行くと、、、不思議とうつわがこの空間に調和していきます。

現代社会の目まぐるしい変革、過多な情報への依存。

ここでうつわを見て佇んでいると、
日本の古き良き時代が何か語りかけてくるようです。

「歴史とうつわ」素晴らしいコラボレーションがここに出来上がりました。

是非、足をお運びください。

瀬戸内海の風に吹かれて

ギャラリーとーくのオーナーの大橋さんが車で周辺を案内してくれました。
まず、海を見に。

遠くに色々な形の島が見えます。
小田原の海を見て育った僕にとって海を見ると心が休まります。
旭川には海が無いのが残念です。
海を見ながらロクロを回すのもいいかなーと考えたりしました。

あの岡本太郎の彫刻を発見!!
瀬戸内の太陽を浴びて黄金に輝いているぞ。
なぬ!金箔仕上げ!さすがタロウ!サイコー!
知る人ぞ知る所にある逸品。

海沿いの直売店では沢山の干物などの海産物が。
つまんでみると、とってもおいしい。
特に、ここでは牡蠣が有名らしく、いたるところで売っている。

でた!カキの広島焼

大きなカキが6個も乗っちゃています。
めちゃくちゃ美味い!これぞご当地グルメ。
日生(ヒナセ)のカキオコがこの地方では特に有名らしい。
近くに行ったらお試しあれ。

赤穂の播磨屋本店で塩まんじゅうを購入。

とっても満喫したドライブでした。本当に感謝です。

さて!それでは次の個展の九州大分に向けて再出発!

土瓶が焼けた

温度計が300度を下回った。いよいよ窯出しを始めます。まずは、少しだけ窯の蓋を開ける。中から熱気が吹き出して来ます。まだ、中の様子は分かりませんね。

 独立した当時は早く焼き上がりが見たくて、窯出しを焦ってしまって作品を台無しにしたものです。隙間から火ばさみを入れて強引に作品をつかんで引っぱって窯の中に落としてしまったり。一気にふたを開けて急激な冷却をしてしまい化粧が収縮に耐えられずにピンピン音を立ててはがれてしまう大失態など最悪の思い出です。
 このところ少し年を取ったせいか自然の摂理を考えて無茶をしなくなりました。待てば海路の日和あり。急がば回れです。

 200度を下回ったのでいよいよ窯の蓋を全開に。そして、棚板を外すと作品が見えてきました。「おおお!なかなか」、、、この瞬間が陶芸を愛するものの最大の醍醐味ですね。
 今回はなんとか上手く焼けているようです。
上の段には土瓶を入れておきました。

どれも可愛らしく焼けています。手をかけて作ったものほど、上手く焼けていて欲しいという願いは強いものです。これで少しほっとしました。実はこの土瓶たちは行き先が決まっていたので、なんとか成功させたかったのです。失敗するとまた1から作り直しです。失敗を繰り返し続けて、なかなか納品できない事も多々あります。どんなに経験を積んだところで結局のところ、陶芸は窯の蓋を開けてみないと分からないものなのです。

 ところで、気になった方もいると思うのですが土瓶は蓋をして焼きます。これは、別々に焼いてしまうと歪んで蓋が閉まらなくなってしまうので、それを防止するためなんです。生まれた時からずうっと一緒なんです。だから蓋を割ってしまうと、その代わりのものは出来ないので、蓋はくれぐれも大切にしてやってください。

 さあ、どんどん窯から出して行きましょう♪