北の国からの桜だより

 今ごろ?と思われるかもしれないけど
北海道の旭川では5月中旬に桜が咲きます。我が家の周辺は昔の観光地だけあって
エゾヤマザクラが満開になって
もえぎ色の山をピンクに彩っています。
我が家の庭にも桜が数本あって
今年は見事に咲き誇っています。

日本の南西では初夏の話題になる頃に咲く
この桜を見ていると、なんか慌ててしまう。
でも、まずは桜をゆっくり楽しむのも一興。
今宵は桜の下でジンギスカン。
これが北海道流。

北の大地の春は、その躍動感が凄まじい。
花が一斉に咲き出す。虫達も大忙しだ。

北海道に移り住んでから17年間にもなるが、
この春の様相の変化のスピードには翻弄されてしまう。

夕暮れ時の花の色、山の新緑は何ともドラマチックになる。

裏山に目をやると、ずいぶん前に置いた壷が
冬を越えて佇んでいた。
その姿は、作者の手からすでに離れて自然と一体化しており、
何ともたくましい。

この壷のように、どっしりと自然と対峙したいものだ。

シゲチャンランド

(2011年5月12日 記事)

 芸術家はアール・ブリュットへの理解が早い。創作に没頭するあまり周囲の物事への関心が希薄であった り、また逆に周囲の細かな事柄に対して執拗なまでに関心を持っていたりなど、芸術家もその要素を少なからず持ち合わせているからだろうか、アール・ブ リュットの作家の特異と思えるような行為、表現方法も少なからず理解する事が出来るのだろう。

 網走と釧路を結ぶ国道240号線で津別町 を車で走っていると、周囲の濃い森林の緑に対して、突如として出現する赤い建物の集落がある。屋根には「極楽美術館」と書かれ、何とも奇妙さを醸す。そこ が知る人ぞ知る芸術家の大西重成さんが主宰している「シゲチャンランド」である。

 広大な敷地に入ると数十件の建物があり、大西さんの作 品が無数に展示されている。大西さんは有名アーティストのレコードジャケットなどの商業デザインを手がけており、特に身近な素材を利用して立体造形を制作 し、写真に撮る手法は広く世間に知られている。10年前に東京から津別町に活動拠点を移した。

 大西さんの作品は流木や廃品などを使って いるものが多く、誰でも簡単に手に入る素材だけに真似出来そうに思うかもしれないが、そうはいかない。素材の特性を見極め収集し、何度も繰り返して配置や 配色のバランスを確かめ、細部まで気を抜かず精巧に仕上げている。作品にはうごめくような存在感すらある。

 シゲチャンランドの展示室に はそれぞれ「鼻」や「目」「耳」など身体の部位の名称が当てられている。「シゲチャンランド」そのものが大きな生命体になっている趣向だ。これはアール・ ブリュットの代表的な作家であるアロイーズが46年の歳月をかけて自分自身を創造主とした仮想宇宙を作り上げた事に通じる。

 「俺たちもアール・ブリュットにならないと」という大西さんの一言が私の胸に響いた。世界でもこれだけ勇猛果敢に「芸術の虜」となっている芸術家はいないだろうと私は思う。

 ディズニーランドよりシゲチャンランドが1000倍面白い!!

(あさひかわ新聞2011年5月10日号 工藤和彦の「アール・ブリュットな日々」より)
(写真:大西重成)

北のうつわびと27 チャリティー展始まりました!

北のうつわびと27 東日本大震災チャリティー展が始まりました。
ギャラリーの2部屋(結構広いスペース)ですが、27人分の作品でギッシリ埋まっています。

初日の26日から、たくさんのお客様が来場。
会場で、お気に入りのうつわを探しています。

会場内では、自家焙煎の本格コーヒーが27人の作家のマグカップから選んで
特別価格の150円で飲めるのでこのコーナーも人気です。

お客様の中には、家族や友人へのプレゼントのためにうつわを購入された人もいます。
収益金はチャリティーになるので、
思う存分購入して頂ければ作家としても
被災地の復興に貢献出来るので有り難いです。

こんなコーナーもあります。

これは大漁旗をバックやクッションにリメイクしたもので、
このグッズの収益金は北海道の漁師さん達の支援に役立てられます。
なかなか斬新。

是非、期間中に足をお運びください。

北海道で活動する陶芸家・ガラス作家27名がチャリティー展覧会を開催します。
展覧会では作品を展示即売します。収益金は日本赤十字社東日本大震災義援金となります。

とき:2011年5月26日(木)~31日(火)

午前10:00-午後7:00 
 (31日は午後4:00終了)

ところ:アートスペース201
札幌市中央区南2条西1丁目7-8山口中央ビル5F

大地と寿司とカタクリ

今日は遠方からお客様が来た。もう10年ぐらいの長いお付き合いになる方で、始めの出会いは益子の陶器市だった。そう、ちょうど今の時期。
 今年は震災の影響で益子の陶器市の開催が危ぶまれたようだが、何とか開催にこぎ着けたと聞く。益子や笠間は震災で窯が壊れたり、在庫が割れてしまったり、かなり深刻な被害のようだがきっと陶芸家達はヤワではないので、不屈の精神できっと前進して立て直して行くだろうと信じている。
 もう、益子の陶器市に行かなくなってから7年ぐらいになると思うけど、それ以前には毎年2回、春と秋の陶器市に出店していました。車にうつわを満載にしてタイヤをパンクさせないように慎重に北海道から益子を目指しました。始めは土地に縁がないので町の中心から遠い「つかもと本店」の駐車場からスタートして、3年後には「つかもと広場」そして2年後には「見目陶苑」とだんだん知り合いが増えて行く事で自分にとって居心地のいい場所に収まる事が出来ました。「見目陶苑」には石川若彦さんや、キンタさんなどの個性派陶芸家が出店していて面白かったし、陶器市には全国各地から陶芸家が集まっているので、他の陶芸家を訪ねて歩くのも楽しかった。僕は信楽で修行していたけど、焼き物の産地とはいえ「益子」は雰囲気が違っている。よそ者でも、益子はとっても居心地がいい不思議な魅力にあふれた所だ。
 だから、、実は真剣に益子移住を考えていた。
 しかし、そんな時に「産地でもない北海道で陶芸に打ち込むのも面白い生き方じゃないか」と言ってくれたのが、今日訪ねて来てくれた彼でした。

 お土産に文明堂のカステラ!を頂きました。
黄粉引の5寸皿に黄色のカステラ。ふんわりおいしそう。お土産の定番の風格。

今日はゆっくり出来るという事なので、急遽ドライブに行く事に。
近くの旭川北インターに向かうと車がいっぱい。ここで渋滞を見るのは始めて!
きっと、旭山動物園に向かう車列にちがいない。
彼は僕が粘土を掘っている場所を見たいとリクエストしたので
1時間ほど北上した牧草地に向かう。なんとマニアックな目的地。

ヒバリが鳴き始めていて、春の草原の様相。
あいにく天気はよくなかったけど、相変わらずここに来ると空が広い。
粘土を掘るには、もう少し地面が乾かないと掘りにくい。
昔、彼はポテトチップスのカルビーで働いていた頃に
ひと月間この町に滞在していた経験があったらしい。
この辺で採れるジャガイモやカボチャは昼と夜の気温差で
デンプンが多く生成されるのでとってもおいしいのだ。

お昼になったので、和寒町にある「三徳」に。
ここは寿司の名店。工藤の馴染みの店です。

北海道でここより美味くて手頃な価格の店は知りません。
寿司はもちろんですが「生の太巻」は特に絶品です。
うっかり写真を撮り忘れて食べてしまいました。

我が家の裏山にはこの時期、カタクリが群生して咲き誇ります。
近くの男山自然公園ではこの時期だけ開園して、カタクリの群生を見る事が出来ます。
今日はあいにくの小雨と寒さで花が閉じていましたが結構奇麗でした。

特にエゾエンゴサクがカワイイ青い花を咲かせていました。

男2人、充実した3時間のドライブでした。