北海道の大自然に魅せられた (然別湖)

 久々に然別湖(しかりべつこ)に行ってみました。北海道の中で僕が一番好きな湖です。
然別湖は旭川から車で3時間ぐらいの所にあります。ちょうど旭川から見て大雪山を挟んだ向こう側という感じです。この然別湖は自然にできた湖で、北海道の原生の森の中にひっそりと佇み、その美しさを今日まで保っています。
他の湖に比べて過剰な開発行為がなされていないのも好感が持てます。

然別湖のキャンプ場には夕方到着。
周囲には灯りが無いので、
星がまさしく降るように輝いていました。

朝、早起きをして刻々と変化していく湖の様子を眺めました。

水墨画のような感じです。

湖水の透明度は凄いです。だんだん空が青くなってきました。

鳥達が騒がしくしています。

奥にある山が通称「くちびるやま」と言われています。
湖面に姿が映ると本当に唇の形をしていますね。

朝日が出て来ました。朝靄が金色に輝いています。

湖面を揺らす水鳥の親子。潜っては魚を食べています。
水面から見る湖はさぞかしいいものでしょう。
カヌーを持ってくれば良かったなーと後悔。

然別湖の魅力は湖だけではなくて、その周辺の森も凄いです。

倒木からは、若木が育っています。

湖に流れ込む川の水は清らかです。
フキも刈られた事が無いのでメチャメチャ大きいです。

嬉しい事に、この然別湖周辺には源泉がいっぱいです。
ワイルドに自然の中で温泉を楽しめる事が出来ますよ。

自然の営みを理解して、その中でどのように人間が共生していくのか
アイヌの人達の知恵はその方法を教えてくれるものだと思います。
「いろいろ学ばないとなー」としみじみ考えながらの入浴で

きょうのごはん

  時々、はっとする時がある。
それは素晴らし組み合わせで料理とうつわが食卓にあった時です。

「ごはんだよ」と呼ばれて、仕事場から食卓に向かい。
椅子に座って、胃袋が「さあ!喰うぞ!!」と言っていたが、

今日は久々にはっとして。時間が止まった。
彩りと香り、そして窓から差し込む夏の日差しの演出も良かった。
しばらく眺めていたい光景だった。

粉引淵刻線鉢に玄米&シソチャーハン

粉引淵刻線大鉢に大量のサラダ菜

こういう日々の食卓に出会える幸せに感謝。

北の大地 粘土を掘る

以前掘って来た粘土を使い果たしたので、また粘土を掘りにいきます。
だいたい1年に2回は掘りにいきます。
注文して購入するのではなく、手間がかかっても自分の手で採って来る。
僕にとっては心地いい。

愛車の軽トラ。
粘土を入れる袋、スコップ、クワ、軍手と水分補給の水を持って
早速出発!

なんとものどかな牛の楽園。
柵の向こうの牧草地では牛達がお昼ご飯の様子。

地表から50センチぐらいは草の根や堆肥などが含まれるので
取り除きます。
クワを力いっぱい振り下ろさないと固くて土が削れません。

掘り進めると土の色が変化してきます。
これが、粘土です。

真下にどんどこ掘って袋に入れていきます。
汗だくです。

軽トラックの荷台に満載。あんまり載せすぎるとタイヤがパンクするので
タイヤのへこみ具合を見ながら、ほどほどにしておきます。

この大地、自然に感謝。

※粘土の採取は地主様の承諾を頂いております。
工藤和彦の創作活動への深いご理解とご支援に心から感謝申し上げます。

ビッキの木 

 久々に音威子府の筬島にある砂澤ビッキのアトリエ3モアに行ってきました。
旭川からは高速などを乗って車で2時間ぐらいです。

北海道の自然と対峙してアイヌの家系である自分の原点を見つめ直し、
その芸術性を昇華させた素晴らしい彫刻家です。
ビッキさんにはとても勇気づけられます。僕にとっては北に瞬く巨星です。

せっかくなので、今回は久々に「ビッキの木」に行きたいと思っていました。
実は大雨による土砂崩れで林道が通行出来なくなって、
しばらく行くことができなかったのです。

しっかり林道は修復されており通行出来るようになりました。
しかし、ヒグマの生息しているこの一帯の
原生林の奥深くに入るのは、とても怖いので、
友人の音威子府役場の宗原さんにガイドをお願いしました。

砂利道の林道を走っていくと、いたるところにやっぱりクマの糞が目につきます。
「ビッキの木」に到着。
この木は一目で、これがそうだ!と分かるくらいの存在感があります。

ビッキの木は道端にあるのですが、片側は崖になっています。
こんな太い木が、よくこんな崖に自立しているのが不思議に思いますが、
厳しい局面にありながら、どっしり構えている姿は「ビッキさん」を彷彿させます。
宗原さんによると、この木はアカエゾマツといい。たいていは群生するものだそうです。
しかし、この木の周辺にはアカエゾマツはありません。
こういう群れない孤高な姿も「ビッキの木」と言われるゆえんだそうです。
ビッキさん自身も何度かこの木に対面しており、とても気に入っていたそうです。

大木の表面はビッキさんのノミのあとのように荒々しいです。
作品のイメージはここから来ているのかもしれません。

このようなアカエゾマツの大木は珍しく、
すでに老木となっているこの木も
いつまで持つか分からないそうです。

自然の成り立ち
「森羅万象」をこの樹、この森は語ってくれているようです。

ビッキさんはこの樹の前に立って何を想ったのだろう。

旅の音楽家 丸山祐一郎

(2011年7月12日 記事)

13年前、旅のフェリーの中で、海を見ながらギターを弾いている不思議な人と出会いました。旅先での出会いは妙なもので、それ以来の長い付き合いとなりました。  

“旅の音楽家”だという丸山祐一郎さんは、ブラジルでボサノバギターを学び、その時に知った「ビリンバウ」という弦楽器の奏法もマスターしました。足を使った格闘技カポエラの伴奏に使われる、弓とひょうたんで出来た世界最古の一本弦の楽器です。

 ビリンバウによって民族楽器への意識が高まり、世界各国の楽器の収集、演奏を始めます。これによって他に類を見ないステージが確立されました。

 彼の音に対する執着は楽器創作にまで及んでいます。四本の空き缶からなる「水カンリンバ」もその一つ。空き缶の中の水が「コポコポ」と移動する音に加え、缶を弾く「チュイーン」という音が水に反響することを利用したものです。この楽器の作り方は公表されており、全国各地に愛好者が広がっています。

 人に音楽を聴かせるのは想像以上に大変なことだと私は思います。彼の依頼者は様々で、福祉施設だったり、小学校、ホームパーティー、1000人規模のコンサートなど、観客の年齢層が幅広いのです。雰囲気を察知しながら次の演奏を組み立てて、時には飽きさせないように小道具やマジックまで飛び出します。

 大道芸のような要素も出しながら相手に寄り添い、自分の方に引き込んで強いメッセージを伝えていく、それが彼の流儀です。「素敵な虹も、水がなくてはできません。水の音に耳を澄ますと、自然の素晴らしさ、命の尊さが聞こえてきます。さあ! 一緒に歌いましょう」。子どもも大人も、まるで魔法にかけられたように大合唱してしまいます。
 感受性の高い子どもたちは、すぐに丸山さんのことを大好きになります。それは彼自身が歳をとっても感性を磨き、自分にしかない世界観を構築し、ある意味わがままなくらい相手を引き込んで楽しんでしまうからでしょう。ガキ大将が遊び方を教えて人気者になるような感じかもしれません。
 私もこういう大人になれないものかと彼を見ているとつくづく思います。

(あさひかわ新聞 2011年7月12日発刊「アールブリュットな日々」より)
丸山祐一郎&こやまはるこブログ
水カンリンバの作り方(pdf)