令和の大改修 窯場の屋根

窯場の屋根が相当に痛んでしまい雨漏りがひどいので修理することにしました。それに伴い、登り窯の煙突も取り壊さなければならず、2020年は登り窯を焚く事が出来ませんでした。

屋根を貫いている登り窯の煙突と旭川温泉時代の名残の煙突を撤去。

既存の屋根の上に新たに屋根を施工するのだけど、漏水の防止のためとりあえず穴を塞ぎました。

角材、断熱材、合板で下地を作っていきます。

130枚に及ぶ合板を屋根に上げて貼っていくのは想像以上の重労働でした。

防水シートを貼れば、工事中でもとりあえず雨漏りがなくなります。

いよいよ屋根材を葺いていきます。屋根を葺く時には特殊な工具が必要になるので、その中古品を購入しました。とにかくひたすらに屋根材と屋根材を締めて繋げます。

初めての作業でしたが、しっかりした材料と工具でなんとか綺麗にできました。

業者の見積もりの4分の1で施工する事ができました。もちろん材料費のみで人件費無しです。

とにかく窯場の雨漏りが無くなった事は精神的に落ち着きました。

シャンデリア

(2014年10月14日 記事)

ギャラリースペースの天井には旧旭川温泉のロビーに設置されていたシャンデリアを利用しました。
ホコリだらけだったものでしたが、分解して水洗いすると奇麗な装飾も見えるようになって、
電球を入れて点灯するとこの通り、、、素敵な輝きです。

僕が25歳の時に住んでいた借家にあった食器棚。貰い受けてから、ずうっと愛用している大切なものです。
上には新作の黄粉引長頸壷を配置。これに裏庭の草木を活けるのが楽しみです。

漆喰の壁には板を設置してうつわを並べます。

展示台やスポットライトの雰囲気作りやうつわの展示。
お客様をおもてなし出来る空間をどのように作っていくか、、、、
課題がいっぱいありますが、ワクワクします。
これからもどんどん手を加えていこうと思います。

ギャラリースペースを作る

ギャラリースペースを作る 1

(2014年10月10日 記事)

旧旭川温泉の改造は思いつくまま、時間のある時にしている。
少しづつ変貌して行く様はなかなか面白いようで、定期的に遠くから進行具合を見に来られる方もいます。
去年あたりから、有り難いことに来訪する方がとても多くなりました。
しかし、工房内にはギャラリースペースがないので作品をお見せするのにも一苦労でした。
また、展覧会や注文が重なってしまって、ほとんど工房内に作品がないこともあり、
遠くから期待して訪ねて来られた方には特に申し訳なく思っていました。
ということでギャラリースペースを作りました。

電気窯を置いていたスペースを空けて、壁紙をはがします。
15畳ぐらいのスペースです。

お金をかけないで改装するには白く塗ってしまうのが一番です。
特に、ここは元温泉旅館でしたのでそれなりに面白く部屋を作っています。
特に、各部屋の天井は手の込んだ作りをしています。

天井を白くすると部屋が明るくなります。
石膏ボードが貼られている壁には、うつわの焼成の時に利用するオホーツクのホタテ貝が燃えて、灰になって残ったものにボンドと水を加えて作った手製の漆喰を塗っています。オホーツクのホタテはすべて使い切っています。

床には板を貼りました。

そして、その上にオイルステインを3回塗ります。

やっと、いい感じの色になってきました。
漆喰壁との相性もいいです。

※2020年現在、このスペースは事務所として活用しています。

屋根修理(2)

(2013年8月15日 記事)

錆びがひどいので、ガス溶断。それにしてもボロボロ。
バーナーの熱も加わり、とにかく暑い!

どんどん切っていくと、軒先が無くなってしまいました。

屋根を高圧洗浄機で洗う。この機械はとっても便利。
最近は汚れた差し板もこいつであっという間に洗えてしまう。

鋼材を購入して、切断、溶接。
しっかり錆び止め塗って、とりあえず20年は使えるように、、。
軒先も短く改良。

いよいよコンパネを差し込んで、鉄骨にビス止め。
屋根復活!

ガルバリウムの波トタンを差し込んでビス止め。
銀色の輝きが何ともたくましい。
とりあえず、これで雨漏りは解消!!!
秋には、錆び止めを塗って、ペンキを塗れば完璧!

転落事故

(2013年8月15日 記事)

屋根からの雨漏りが解消されたので、今度は内部の改造へ。
浴槽の壁を削岩機で砕く!マシンガンを撃ったことは無いが、重さといい衝撃といいこんな感じかなと思う。世界中のマシンガンが削岩機となってしまえ!なんて考えつつガンガン行く!

削岩機は重たいので、吊るしながら移動。

2日がかりで、壁を破壊。この空間は窯場にする予定です。

むき出しになった鉄筋をグラインダーで切断していたら、
脚立が滑ってしまい4メーターの高さから、転落。
うつぶせの状態で落ちてしまいました。一瞬、気を失いましたが、
身体を確認した所、状況の割には奇跡的に怪我は浅く、
切り傷は体中にありましたが、病院で確認しても骨折などはありませんでした。
残念ながら、右手の親指を幾分深く切ってしまったので5日間は粘土を触れない状態となったことが辛かったですが、その程度で済んで良かったです。

状況の割には深刻な怪我にならなかったのは、何日か前から転落の夢をよく見るようになっていたので、ヘルメットと防護メガネ、安全靴、命綱、革手袋を付けるように心がけていました。
また、運のいいことに倒れた脚立の上に落ちた事もあって、脚立が衝撃を緩和したようです。
脚立が歪んでしまっているのを見ると、その衝撃にゾッとします。

とにかく「安全第一」をモットーに気を引き締めて改造作業に取り組んでいきたいと思います。