転落して足を骨折!

実は、、、、
7月初旬の夜中に工房の階段から転落して左足をボッキリ折ってしまいました。
弁慶の泣き所と言われている、、、まさにスネの骨(脛骨)です。
事故後におそるおそる足を見ると、明後日の方向に向いていたので、すぐに骨折とわかりました。
なんとか病院に向かうと、やはりそのまま入院です。
翌日には骨の中に金属の棒を入れてボルトで固定するという手術をして頂きました。
骨の中にある骨髄がある場所に棒を入れるというのですから驚きです。
手術後は足がパンパンに腫れました。
棒のように動かなくなってしまった足のリハビリや、松葉杖の特訓などで結局、2週間近くの入院となってしまいました。

7月には個展の予定がありましたが、ほとんど準備が出来ている状態でしたので不幸中の幸いでした。
それでも個展の会場にて在廊するには、松葉杖をついてお客様をお迎えしなければならずご心配をおかけする事になってしまい申し訳ありませんでした。
励ましのお言葉の数々に勇気づけられました。

それにしても手を怪我していなかったのは幸運でした。
陶芸家が手を怪我していたら大変です。
とは言うものの、左足が使えないのも困ります。
僕は蹴りろくろでは、主に左足を使っていました。
左回りの回転では左足で蹴り出すのが、最大のパワーとなります。
逆に右足では、引く動作となり左足ほどのパワーはありません。
左足を全く動かせなくなる事態は深刻です。

こういう時は無理をしないで、電動ろくろを使えばいいかと考えてろくろ成形をしましたが、、、
どうも気持ちが入りません。

右足を鍛えて「蹴りろくろで作りたい!」そう決心しました。
慣れない右足で作り始めましたが、回転不足で思うように出来ません。
しかし、1週間もするとなんとか回転が整ってきました。
日常生活でも全く左足が使えなかったので、右足の筋肉が異常に発達したのが良かったようです。
その証拠として、左足と右足の太さが違うのです。

一ヶ月もすると、右足で思うようにロクロが出来るようになりました。
左足に比べ、右足の方が安定した回転が得られるようで、以前に比べて成形後の形もいいように思います。
また、右足では振り上げた足を降ろす時に蹴りロクロに回転を加えるため、エネルギーの消費量が少なく左足に比べて疲れません。どんどこ作れちゃいます。
おかしい話で左足の時よりも生産量が増えてしまいました。
これは、まさに「怪我の功名」です。
結果的にアクシデントも幸運となりました。

現在、左足は順調に快復しています。
松葉杖をつきつつも、ロクロしたり、窯を作ったり、粘土を掘ったりと、、、
仕事をこなしたことがいいリハビリにもなったようです。

突然の骨折によって、多々ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
励ましの言葉の数々に感謝いたします。

おかげさまで工藤和彦 完全復活となりました!

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