九州 大分 いにしえの磨崖仏

大分 富春館ギャラリーでは、工藤和彦個展が開催中です。
北海道から九州まで来た機会に、一度行ってみたいところがありました。
個展会場の戸次(へつぎ)からバスで30分ほどの臼杵(うすき)にある磨崖仏(まがいぶつ)を拝観したかったのです。
午前中、あいにく都合のいいバスがなかったので、大分駅から臼杵駅まで電車で移動しました。
臼杵駅に到着すると石仏まで行くバスがしばらく無くて、、途方に暮れていると駅前の観光案内所を発見。
幸運にも無料で自転車を貸してくれるということでした。
石仏まで30分、田舎の路をこぐのも気持ちがいいと思ってかして頂きました。
駅前の商店街を通りかかると、、、老舗のお醤油屋さんがありました。

昔ながらの製法で保存料を加えていない、しぼったままのお醤油を買いました。
旅先で調味料をお土産にするのはいいものです。

大分とはいえ雪がチラチラ降ってくるほど寒い日で、おまけに向かい風。
自転車での移動は少々きつかったです。
標識が数多くあるので路に迷う事はありませんでした。
無事に臼杵の石仏に到着。

磨崖仏とは、岩肌に掘られた仏像で、移動ができないものをいいます。
臼杵の石仏は磨崖仏としては日本で初めて国宝に指定されました。現在では多くの人が訪れる観光名所となりましたが、1980年から14年に及ぶ補修作業がされる前は、地域の人たちだけが知っている密かに滅び行く仏像群にすぎなかったようです。
調査の結果、平安から鎌倉時代にかけて作られた事が分かっていますが、誰が作ったのかはよくわかっていないようです。
補修作業が進んで、かなりいい状態を保っているようですが、、、、

風雨にさらされたその風貌はまさに諸行無常を物語っており、神格化しています。
少しでも長く信仰の対象として次の世代まで大切に保護したいものです。

国宝に指定された阿弥陀如来様は、日焼けサロンのように、、、
苔止めの紫外線を浴びておられました。

大分の富春館最寄りの路線バスの戸次バス停から臼杵石仏バス停まで30分ほどです。
是非、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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