砂澤ビッキという巨木

(2011年4月11日 記事)

 北海道の北部の音威子府村に行ってきました。町民対象の陶芸の講習会を頼まれての事です。
 音威子府村との縁は、彫刻家の砂澤ビッキさんです。
 2006年に滋賀県近江八幡にあるボーダレス・アートミュージアム・NO-MAで、展覧会の企画、アートディレクターをしました。僕の企画「大地に生える氣」展は、大地に根付いた生活の中から、生まれて来る芸術をテーマにしました。ちょうど、この時期、僕は北海道でこのまま陶芸をしていていいのだろうかと悩んでいました。そんな時に、厳しい自然に自分をさらけ出して、豪快に自分の芸術を前進させて行った砂澤ビッキの存在を知ったのです。彼は僕に勇気を与えてくれました。
 砂澤ビッキさんの没後に音威子府にあった彼のアトリエは、音威子府村によって美術館「エコミュージアム・アトリエ3モア」に生まれ変わり、彼の芸術と思想を後世に伝えています。
 僕は企画展に作品を貸し出してもらえるように、何回も音威子府に足を運び、念願かなって企画を構成する事が出来たのです。

 右の写真は天塩川温泉の入り口にあるビッキさんの作品。まずは天塩川温泉に泊まってのんびり~。
雄大な雪原を眺めながらの露天風呂は最高です。

 翌日、冬期は閉館中の「アトリエ3モア」を特別に見せて頂きました。雪に埋もれてひっそりと時間が止まっている館内では、今もビッキさんのノミの音が聞こえてくるようでした。

「前に進め!」「前に!」
ビッキさんの声が聞こえてくるようです。